シェヘラザード、静かにお休み


端からそう簡単に信じてもらえるとも思っていない。シーラは肩を竦めてみせる。

「確かに、私はこの牢屋の中に入っていて証拠なんて手にできない。フォークは持てるけれど」

ちら、と視線を皿と共に放られているフォークへ。

「窓の外から聞こえたのよ。その計画が」

「……冗談だろ」

「私がここに来て三度目の会話。昼と夜中。多分、時間は殆ど決まってる」

時間? ルイスが腕と脚と組む。

「お前にどうして時間が分かるんだ。時計なんて」

「光の角度。今の時期は殆ど太陽が同じ動きをしてる。会話を聞いたとき、殆ど同じ場所なのよ」