シェヘラザード、静かにお休み


不思議な寝方だと両親は思っていた。
なんでも、額に何かが当たっている方が落ち着くらしい。

話を強請るところといい、寝方といい、祖母に似ているところが多々ある。

「将来大物になるかもしれないな」

「それは楽しみね」

「まだお話のつづきがあるの?」

毛布の奥から声が聞こえた。両親はくすくすと笑って、肩を竦める。

「シェヘラザード、静かにお休み」









そして話は、語り継がれる。


20180919
シェヘラザード、静かにお休み
END.