シェヘラザード、静かにお休み


今日は曾祖母の命日だった。父親が祖母から聞いた話をしてくれるので聞いていたのだった。

「未だに王家から毎年手紙が届くくらいだからね」

「すごい人だったのね、どちらとも」

「ああ、尤も、祖母は祖父をよく困らせたって聞いたけれど」

無茶なことをしでかしては止められる、それの繰り返しだったとか。

「ねえ、お話のつづきは!?」

少女の声に、二人はそちらを見る。

「今日はもう遅いから、これで終わりよ」

「眠れないわ」

尖った唇のまま少女は毛布を鼻まで被る。

両親がその両頬にキスをした。それから、頭まで毛布を上げた。