シェヘラザード、静かにお休み


カッパーの瞳に、白い毛並み。

「手を差し伸べて、俺に何かを言った気がする。何て言っていた?」

「一緒にあそびましょうって、言ったの」

シーラは微笑み、ルイスの首の後ろに腕を回す。

ぎゅっと身体をつけて、目を瞑った。

「その後、すぐにルイスは親に呼ばれて行ってしまったけれど」

そして、年月が巡り、二人は牢屋とその外で再会を果たしたわけだ。

「最初から分かっていたのか?」

「気付いたわ、貴方は姉のこともぼんやりしていたけれどね」

「……すまない」

シーラの方が幼かったのに、シーラの方が鮮明に覚えていた。