シェヘラザード、静かにお休み


シーラはブランコを見ながら話す。ルイスは聞いていた。

「男の子は姉のお客様だと、私は両親から聞いていたからとても驚いた。その間は違うところで遊んでいなさいと言われて、猫も見当たらないし、私は裏庭のブランコに乗っていたのよ」

その時の記憶が蘇る。

臙脂のワンピースを着ていたのは、確かにシーラではなかった。
このブランコに乗って、猫を抱いていたのがシーラだ。

混同したから、曖昧さが増したのだ。

「俺はその猫を追って、ここまで来た。そして、シーラを見た」

シーラの膝に飛び乗った猫は、ルイスを興味深そうに見ていた。