シェヘラザード、静かにお休み


黄色に色づく樹の太い枝から吊るされたブランコ。

成人を迎えたシーラが乗っても、壊れることはなかった。

「流石、庭師なだけあるわね……」

風が吹く度、周りの木々が揺れ、葉がこすれ合う。
その向こうから射す光がキラキラと零れてくるようだった。

ざっざ、と足音が聞こえて顔を正面に向ける。

「……どうしてここが」

分かったの?

ルイスは何も言わずに、シーラを抱き上げた。急に訪れた浮遊感に、戸惑う。

そして、回された。
ぐるぐると。

「え、何? 怖い!」

と最初は言っていたシーラだったが、最終的にきゃっきゃと笑っていた。