シェヘラザード、静かにお休み


あの温和そうなマリアがどやすとは。なかなかのものだろう、とアメリアは目を瞬かせる。

「すみません、お忙しいところ。その後、大丈夫ですか?」

「いえいえ、お気遣いありがとうございます。何とかやってます」

「オリバーとは?」

「言い合ったり結託したり、力を合わせて進んでいます」

元気そうなアメリアを見て、安堵した。城内部も着々と工事が進んでいる。

ルイスの通された部屋は元王室であり、ここにアメリアが留まっていたから、命を繋げることが出来たと言っても過言ではない。
要塞に飛び込んでいたら、今はきっと家族と仲良く墓の下だろう。