翌日、何も知らないルイスは城に来ていた。
「昨日帰りましたよ?」
てっきりルイスの別荘へ帰ったのだと思っていたアメリアの方が驚いた。
「昨日?」
「ええ、確かに昨日。確かにルイスさんは今日迎えにいらっしゃると聞いたけれど、サプライズのつもりで遅い日付を教えていたのだと思ってました……」
「……やられた」
事実、シーラは城へ来て牢屋に入ってから一度もルイスと面会をしていない。
牢屋番を通して、その日付を伝えただけだった。ルイスは天を仰ぐ。
「うちには帰ってきていません。ああ、またマリアさんにどやされる」



