シェヘラザード、静かにお休み


窓の外から光が射し込んでいた。そこを避けるようにして、闇の中にシーラは座り込む。

その牢屋の中から植物は消えてなくなっていた。

「……ちょっと、ルイス、聞いてるの?」

「お前は何かないのか」

人の話を強請るばかり。
千夜一夜物語のシェヘラザードは確か処刑を免れる為に毎夜、王に話を聞かせたという。

シーラはそう言われて、口を噤む。

「死人に口なし、だろ。死んだら話せなくなるぞ」

「一緒に城へ入った仲間の中には、踊り子をしてる女がいたの」

きゅっと青い目が細められた。シーラは楽しそうに続きを話す。