そこで思考が止まる。

シーラはアメリアの上着を羽織っていた。

「さっきのは、アメリアさんじゃないのか……?」

「……ああ」

昨日から一緒にいたマイケルでさえ区別できなかった。
顔を隠してしまえば背格好は似ている二人だ。

「悪いが、俺たちはすぐに出ないとならないんだ。エミリーたちは大丈夫なのか?」

ルイスはとても落ち着いていた。

「さっきこちらに向かうと電話が入った……」

「そうか、なら良かった。じゃあ次は美味い酒を飲みに来るよ」

ヒモを解いてルイスは立ち上がった。玄関の方まで戻ると、アメリアとイーサンの姿がない。