シェヘラザード、静かにお休み


習った護身術は役に立つだろう。しかし、数人の男相手には無理があった。

「アメリア様には一緒に来て頂きます」

メイドが右手に持ったスプレーをかけられ、シーラはがくんと気を失った。






五分を過ぎた。腕時計を見ながら苛々していたルイスが顔を上げる。

どうしてシーラはこちらの意見を一蹴してこの手から離れていくのだろう。

アメリアも託してしまった手前、とても心配しており、三人でマイケルの屋敷まで戻った。

チャイムを押すが、返事がない。扉を叩いても、それは同じだった。

イーサンがドアノブを回すと、それは簡単に開いた。