服を掻き抱き、シーラは起き上がる。

「……これ以上はしません」

しゅん、となるルイスを見て、決意が揺らぎそうに、ならない。ならないわ。

シーラが前のボタンを留めていると、横からルイスが頬に口づけを落とす。唇の端まできてから満足した様子で、ボタンを留めるのを手伝った。

二つある内、同じベッドに横になる。シーラは今更ながらとても恥ずかしく思い、毛布を引き寄せる。

「……ねえ」

ルイスは目を開けて、青い目に月明かりが反射するのを見た。

「面白い話はない」

「ええ、つまらない。眠れない」

「それはこっちの台詞だ」