シェヘラザード、静かにお休み


しかし、シーラは反論はしなかった。

「私、あまり期待がないのよ。ルイスにも言われたわ」

「何の話だ」

「未来に対する期待。城に乗り込むときも、確かに貧富で苦しむ人をなくしたいという思いはあったけれど、だから何をするかっていうのは自分の中ではぼんやりしていたの」

もちろん、一緒に革命を起こそうとしていたリーダー格の人間の中にはきちんとそれはあったのだが。

「……迷惑極まりない、あんた等のそういう行動は。平和に暮らしていたこっち側からすればな」

「でしょうね。私も"そっち側"にいたら同じ意見だったわ」