シェヘラザード、静かにお休み




夕食の後、イーサンとシーラは屋敷の外にいた。
ルイスとアメリアとマイケルで社会情勢の話になったからだ。

シーラもイーサンも混ざるほど楽しい話ではなかったので、約束の、体術を教えてもらえることにした。

「護身術くらいならあんたも出来るだろう」

「まあ簡単なものなら」

「考えてみれば元革命家だろう。何が出来るようになりたいんだ?」

そう尋ねた方が早いと思ったイーサンは、しゃがんで手首を鳴らす。

シーラは腕を組んで考える。今考えることなのか。

「あんたって本当は馬鹿なのか?」

イーサンは言ってから、口が滑ったと思った。