引き延ばしにしていたその事実を、シーラが告げた。
ルイスは到底それを口にはできなかった。答えは、以上の通り。
「私は誰だろうと疑ってかかるわ。命を守る為なら」
毅然とした態度。そこにシーラの強さはある。
「……ああ、分かってる」
答えを聞いて、シーラは眠りに落ちた。ソファーの背もたれに顔を埋めて。
ルイスは鞄から上着を取り出し、シーラにかけた。
車の中では眠れなかったのだろうか。
あれだけイーサンと言い争いを繰り広げていれば。
ふに、とシーラの頬に指を差す。
「……俺もだいぶ疲れてるな」
メニュー