翌日、空は晴れていた。
昨夜の空があれだけ綺麗だったのだから、当たり前か、とルイスは店に入った。
今日も祭は賑わっている。
「いらっしゃいませ、おはよう」
「おはよう。お前、いつまでここで働くつもりだ?」
いつもの席に座り、ルイスは尋ねる。
「いちおうお祭りが終わるまで。働く時にそういう約束にしたから」
シーラは答えて、コーヒーを出した。ルイスはテーブルに頬杖をつき、「ありがとう」と返す。
それは、祭が終わるまでには解決すると踏んでのことだったのか。
それとも、偶然そうなったのか。
底が知れない、とそのコーヒーを啜りながら考えた。



