つまり、今の革命家たちと同じ気持ちでいたという。

「一緒にいる執事のものはないのね」

「名前はイーサン、国がどこなのかも分からないって話だ」

「ふうん」

「お前は何か王女について知ってること、ないのか?」

やっとアスファルトの道へ出た。
でこぼこの道に少し酔いそうになっていたシーラは救われる。

「寧ろどうして私が知ってると思うのよ。見たこともないわ」

「シーラ・リスター。お前も革命家だったんだろう。城内部のことを調べたんじゃないのか」

その言葉を否定するつもりはないが、ひとつ訂正入れるならば。