シェヘラザード、静かにお休み


「私はどこでもやっていけるわ。ルイスはこれからどうするの?」

「どこでもってお前……」

呆れた顔をしたルイスは、従順な犬のように、将又信頼のおける飼い主を前にした猫のように、その手の上に顎を乗せるシーラを見た。

次に口を開いて聞けるのは「わん」か「にゃあ」か。

「……協力を頼みたい」

その口が開く前に、ルイスが言った。

シーラはその瞳の奥を覗く。

「履歴書は必要かしら? ああ、写真がなかったわ」

「……書類審査は通ってる」

「それなら大丈夫ね。私、面接なら得意だわ」

顎が手から離れた。立ち上がり、ルイスの前に立つ。