シェヘラザード、静かにお休み


脚をふらふらを揺らして、その水に浸かっている。
そこから落ちたら、きっと死ぬ。溺れ死ぬ。

自信がない。ここまで来て、這い上がる自信が。

ルイスが立ち上がる。そして、その河を何ともなく渡って、シーラの前まで来た。

顎が掴まれて上を向けられた。
案外、浅かったらしい。

「だって、ここにいる私は革命に成功した私じゃないもの」

ぐらぐらと揺れる青い宝石の奥。

「檻の中では革命が成功するまで死ねないとか言ってたくせに」

「もう成功してしまったみたいだし」

「燃え尽き症候群か」

ふふ、と笑った顔が策略的ではなかったので、ルイスはぽかんとしてしまった。