ルイスを見上げた。亜麻色の髪の毛が月光を透き通らせている。
「……そこで、私がここを出ていくっていうのが一番良い案だと思うわ」
確かに、シーラには行く当てがないのも事実だが、ここに留まる理由がないのも真実だ。
寧ろ、ここまでルイスを使って牢屋から脱出したシーラを、どうして手放しでこの家に置いておけるのか、の方が不思議でならなかった。
ルイスは他人を容易に信用し過ぎている。
「賛成できない」
「理由は?」
「お前は聡い。もしも、本当に出て行きたいと思ってるなら、俺が出て行った後にマリアの目を盗んでこの家から出ることも可能だろう」
シーラは口を噤む。



