「だって、柊もこれ見てみなよ」


そう言って、弘樹に写真を見せる響ちゃん。



私と松尾の関係知らないから、きっと驚くと思うし見られたくない。

そう思って私は必死になって写真に飛びついた。



「なっ……返しなさいよっ!!」


「嫌だ!!これだけは、絶対誰にも見せられない。

響ちゃん、ごめん。私はどうなってもいい。


でも、松尾がこの学校からいなくなるのは無理!!

響ちゃんだって、それは嫌でしょ?


私に何をしてもいい、でも……

松尾が困ることだけは、絶対しないで」


そう言って私は走ってその場を後にした。