「しばらくこのまま、話しを聞いてくれるか?」
何がなんなのか、わからないけれど。
ちゃんと、松尾の話しを聞かなきゃいけない。
いや、聞きたい。
「うん」
だから、私も松尾を抱きしめ返す。
「今は無理だ。
お前と一緒になることは。
だけど、必ず……
必ず、お前が卒業したあと幸せにする。
だから、約束してくれ。
お前が卒業する日まで、待ってろ。
待ってられるよな?」
うそでしょ……
私が卒業したら、松尾と一緒にいられるの?
そんな嬉しいこと、今までなかった。
待つことなんて……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…