松尾は、私の隣へ来た。 いつも私は右側で、左は松尾。 これが定位置だった。 「久しぶりだな」 「うん」 その声、その顔、何一つ変わらない松尾。 「元気だったか?レンナも」 レンナとは、一緒にここで飼っていた猫の名前。 「うん。今は、私の家にいるよ! やっと猫飼えることになったから」 今は引っ越しをして、ペット可のところ選んだから。