橘柊羽とあたし、早川咲子は幼馴染だ。






あたしは中学のころは陸上に燃えてて、三年間スプリンターとして頑張ってきた。





あ、そんなに速いわけじゃないけどね。







けれど中二の時に原因不明で足を故障してそれから思うように走れなかった。






それでも努力して、三年の時の中総体では200メートルで八位入賞を果たすことが出来た。








あれが、きっと最初で最後の陸上。








高校ではきっと出来ない。







諦めようと思った。







だから、文化部に入って陸上から離れようとしたんだ。








それなのに、柊羽は...









『無理してるやつ見るの嫌い』







あたしのことなんか、気にしないでよ...










柊羽のお節介バカ!