私はいつもと同じ朝をこなした。

家を出てすぐの最寄り駅まで歩く。

この景色も変わらない。

いつもと同じ電車に乗り込む肩をたたかれた。

「おはよ!涙雨!」

笑顔でそう言うのは友だちの雪

最初に声をかけてくれたのが雪。

人前では出来るだけ明るく過ごしている私には

勿体無いくらいに良い子。

でも良い子すぎるからこそ怖くなる。

トラウマがそうさせる…。