無事テストが終わって、先生が来るまで晴とおしゃべりタイム。


「どうだった?」

「いやー、昨日勉強してないからなぁ、宿題から多く出題されていたように思うけど…。」

「まあそうだよね、でも学年トップの晴でそれなら、きっと周りはもっと出来てないよー!」

「いやいや、学年トップだなんてまだわかんないよ。」

「えー?だって入学式では総代だったじゃん?」

「それはそれだってばー。」

「またまた謙遜しちゃってさー。」

「もうー。ところで体調は?」

「う…ん、まあまあかな?」

「本当はしんどいでしょ?」

「朝よりは…でも、昨日よりは元気だから!それにまだ薬効いてるみたいだし。そういう晴は?」

「またちょっとヒューヒューする気がするけどまあまあ、あと帰るだけなら大丈夫だよ。」

「そっか…あ、先生来たよ、戻るね。」


タイミングはある意味よかったのかな、田川先生が教室に再び登場。


「席に着いてください。」


またまた生徒たちがわらわらと自分の席に戻っていく。


「テストお疲れ様でした。手応えがあった人もなかった人もいると思いますが、結果に一喜一憂されず、これからも頑張ってください。明日からは普通に授業が始まります。教科書やノートなど、忘れ物をしないようにしっかり準備してから登校してきてください。それでは今日は解散です、お疲れ様でした。」


みんな荷物を片付け始める。私もカバンに持ち物を入れて晴のところに行った。

晴のところに行って、晴の片付けを少し待ってる間に田川先生が私たちのところに来た。

「水谷さん、倉内さん、保険証持ってきた?」

「はい、持ってきました…。」

「じゃあ準備出来たらこのまま私と一緒に保健室に行きます…って言ってる間に出来てるね、じゃあ行こっか。」


問答無用で連れてかれる感じ?
晴と視線を合わせる。晴が肩をすくめた。ついて行くしかないよって晴の顔が物語っている。


仕方ないか…。

そんな思いで私たちは田川先生についていった。