「……教えてください」


「わたくしが貴方の血を飲めば貴方は永遠に私の中で生きていられる。わたくしがレオン様のお后になるのはみんなが知っていることよ。貴方の血を飲んだわたくしは貴方と同じようにヴァンパイアにはたまらない芳醇な香りを放つようになる。結果的にはレオン様はお喜びになるわ」


カサンドラはにっこりティナに微笑んだ。


「どう?良い提案でしょう?」


矛盾している話にもティナはなるほどと頷いた。


ティナの頭がこくりと縦に動く。


「良い子ね」


ティナを殺すのは今がチャンスだった。


ガナンシア王の葬儀の為、レオンとアメリアが近くにいない。


隣の部屋にいるダーモッドは眠らせてある。