「ダーモッド……おはよう」


ティナはダーモッドに声をかけるがダーモッドは無言だ。


ティナの気分が沈む。


ダーモッドはティナにどう接してよいのかわからなかった。


真剣に心配をしてくれたティナ。


自分のことをあんなに心配をしてくれたのはティナが初めてだった。


何か話さなければと思うのだが、気の利いたことを言えずに終わってしまう。


そのたびにティナの顔が沈むのはわかった。


すぐに「違うんだ」と、言えば良いのに優しくされたことのないダーモッドは言えなかった。