「ティナ?」


窓を見ているティナにいつの間にか部屋に入って来ていたレオンが声をかけた。


「きゃっ!」


レオンの声にビクッとティナは肩を震わせる。


目が合うと、ティナがなぜおびえたかレオンは把握した。


床の上に転がったカップに目を移す。


「そこに男の人が……」


ティナの声は可愛そうなほど震えていた。


「大丈夫だ、私がいる」


ベッドの端に腰をかけると安心させようと、ティナの身体を抱きしめる。