「あぁ……起こしてしまってすまない」


「ティナさん、さっきは突然イスから落ちてしまって、びっくりしましたわ。まだ痛むのかしら?」


ささっとベッドの傍に近寄りティナに声をかけた。


「カサンドラさん……」


「まだ痛むのかしら?」


「もう大丈夫です」


心配そうなカサンドラにティナは笑みを向けた。


ティナは自分がイスから落ちたのはカサンドラのせいだとは知らない。


そんなふたりの会話を聞いてレオンは苛立った。



その時、カサンドラは優雅にレオンに向き直った。