「なぜ……レオンの元から逃げたんだい?」


エミリオが先ほどまでレオンが座っていたイスに腰掛ける。


「……ダーモッドは大丈夫ですか?」


ティナはエミリオの問いかけには答えずにダーモッドのことを聞いた。


「あぁ、僕が見た時は生きていたけどね?」


「そんな!ダーモッドは殺されてしまうのですか!?」


ティナが悲痛な声を出した。


「それはわからないな。レオンが本気で怒ると街が一つ無くなるくらいのことが起こるし」


笑顔を向けながら言うエミリオは冗談なのかティナはわからない。