ご主人様の傍にいるのが嫌なのか……?


ティナの言葉にダーモッドは心の底からがっかりした。


「……いいよ」


ご主人様を苦しめているティナがいなくなればいいとダーモッドは思った。


ティナがご主人様から離れたくないと、心の中では言って欲しいと思っていた。


ダーモッドはクローゼットからティナのドレスを持ってきた。


「これに着替えて。ここから少し遠い修道院へ連れて行くよ。すぐに戻って来る」


ダーモッドはそう言うと、部屋を出た。