レオンの正体がシェリルにわかってしまうのは突然だった。


ある日、レオンは再び父王に呼ばれ城へ行った。


シェリルが心配で仕方ないレオンはすぐに戻るつもりだ。


アメリアとダーモッド、他の優秀な使い魔を数人屋敷に置き、シェリルを守るように命令を下していた。


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「アメリア、お庭に出てもいい?」


車イスで近づいてくるシェリルにアメリアが微笑んだ。


木々が風に揺れ、外は見るからに寒そうだった。


「外は凍えるほど寒いですよ?出たら風邪を引いてしまいます」


寒さが理由で外に出したくないのではない。


シェリルの希望は、出来る限りかなえてあげたい気持ちだった。


だが外に出てシェリルを危険にさらしたくない。


この屋敷の中ならば主により結界が張られ、ある程度の魔力を持つ者は入れないようになっている。