教室のドアを開けた時だった
ドン
私はいきなりの事に尻もちをついてしまった。
「あ、すみません」
「いえ、大丈夫です。」
内心は結構痛かった。
「お前、どこに行ってたんだよ」
「すみません、寝てました」
「寝てた!?」
みんなハモってしまった。
ここまで自由人な先輩だとなお、不安でしかない。
私はすぐさま立ち上がり先輩の横を通ろうとした。
「痛っ…」
足を捻っていたようで、先輩に倒れ込んでしまった。
目をギュッとつぶる
あれ?痛くない…
目を開けるとまさかの先輩の上に倒れている状況。
しかも、先輩の手は私の背中と頭に回っていた。
「痛…」
先輩は顔をしかめていたが、私の顔を見て笑っていた。
顔近いし…
とっさに起き上がる
私はこの状況にポカンとしていた。
だって、普通こんなことないし、
有り得ないし…ないないない!!
しかも2回連続とか…
恥ずかしくなって私はすみませんでしたと言って足を引きずりながら昇降口まで急いだ。