ジャケットのぬくもりと彼の匂い…

まだ覚えている。

優しい彼の好きな人が、もし自分だったら…
叶いそうもない夢を見ながら、電車に揺られていた。

でも、頑張ったね、くるみ…3年かけてようやく、柚木くんに私の気持ちを伝える事が出来たんだもん…そうだね、よくやったよ、くるみ…
エライね…ふ…ふふふ…

…幸せになってね…

さよなら

夢は夢…

柚木くんに迷惑はかけたくない…

だから、私は明日から変わるの…

今日を最後に、3年間のくるみは卒業します。

柚木くん、それに、渡部くん

ありがとう


…。…。…。