特別な夜

自分は性欲のコントロールができる人間だと思っていた。

でも、違ったらしい。

質問の答えは帰って来ていないのに、僕はすでに彼女の胸に手を当てていたのだ。

彼女の胸の上で、僕の両手が芋虫のように這う。

服の上からにはなかった温もりがあった。