「送ってかなくて大丈夫か?」 「ん。大丈夫ー! じゃーな!」 雨の降る日だった。 高校生くらいの男子が、スクールバックで髪を覆い 走っていた 同い年…かな? 私、由美。16歳… 『あの…』 「…え?」 『傘、どうぞ』 これが…あの人との出逢い。