彼の名前を確認すると、職員室で風紀の先生に、怒られていた生徒が、没収されたネイルの、有名そうなネイルアーチストの名前だった。確かそのジャンルの先駆け的カリスマの筈。俺が別に聞いてた情報でも、恋人に自殺され、精神が麻痺してるなか、夢のネイルを職にしてる。

彼女との関係を話してる彼女の声が両穴通過する。

拒絶の意味は、彼が彼女の俺でない事と推測した。
失恋とは想えないが他にこの心の説明を任せられる言葉を俺は知らなかった。