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「だからなんでそうなんの。」
嵯峨くんの声が部屋中に響き渡る。
あれから何日か経ちましてテスト前最後の土日。
ただいま嵯峨くんちで特別講座を開いております。
「もーこれでこの説明何回目?この1週間何やってたの?」
「んな事言われたって、あんな不安な状況じゃ勉強もろくにはいってこねぇし。」
「で、不安が解けたからってこれですか?この状況の方が頭に入らないと思うけどな〜」
私の後からハグしてる嵯峨くんに文句を言いつける。
「俺はできるけど。」
「頭に入ってないのはただバカなだけ…いたた!」
小声で言ったはずの声が聞こえてたらしく頭にゲンコツをくらう。
恐るべし地獄耳。
「その言い方ムカつく…」
私の横へと引っ込んだ嵯峨くんは少しいじけた表情をみせる。