王子と私の恋愛事情。



「で、話って何?」


空き教室まで来ると私の手を離して机に座る。

私はそんな嵯峨くんの前に立ってる。

電気がついてなくて薄暗い教室で2人きり。


「あのね、今日放課後晶にちゃんと付き合えないって言おうと思うんだ。
ちゃんとハッキリしないとダメだって思ったから。」

「そっか…」

「だからね、もう大丈夫だよ。」

「わかった…」


少し暗い表情を浮かべた嵯峨くんは頷く。


「話それだけなんだ、ごめんね?邪魔しちゃって。」


そう言って空き教室から出ようとした時ガタッて音とともにフワッと後に引っ張られる。


「さ、嵯峨くん?」

「莉奈、もっと俺の側に居て…お願い。」


そう後から抱きつく嵯峨くんの声はまた昨日みたいに震えてる。


「……嵯峨くん?」

「ごめん。また不安復活…。
莉奈の事信じて待ってようって決めたのに、どうしても不安。」


嵯峨くんは今にも消えそうな声でそう呟く。

嵯峨くんのためにもしっかりしなきゃ。