_なぁ…俺のもんになれよ…_
え……
私の耳元で放たれた嵯峨くんのその言葉が私はショックだった。
嵯峨くんは私の事こんなにも本気で好きで居てくれたんだって思うと仮の彼女であやふやにしている事がショックだった。
それと同時に胸の奥がギュッとなってくのがわかる。
晶にこんな感情持った事なくて
前に乃愛が私は嵯峨くんが好きなんだって言った。
やっと今わかった気がする。
私…嵯峨くんが好き。
「嵯峨くん!私、ちゃんと晶と話するから。
もう泣かないで。お願い」
その言葉に声を押し殺して泣いていた嵯峨くんの震えが止まった。

