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「まじ助かった、莉奈ありがとな。」
なんとか日が暮れるまでに教え終わり、帰宅途中。
「いえいえ。
嵯峨くん理解力あるしちゃんと授業受けてたら絶対高得点狙えるよ?」
「それは無理。正直、授業なんて睡眠のための時間じゃね。」
まぁなんと悪気ない顔でサラッと言ってのけるのかしら。
そんな嵯峨くんの発言に呆れた。
「なぁ、莉奈あいつと話した?」
嵯峨くんの言う"あいつ"とは晶の事。
「ううん。遊園地の時からずっと話してないし、顔も見てないかも。」
勉強のできる晶は発展コースで、まず私たちのクラスとは校舎が違う。
だから会うことなんてほとんどない。
でもなんで急にそんな話になるんだろ?

