王子と私の恋愛事情。


< 晴人side >

「莉奈達もさ遊園地行くみたいだったからダブルデートにそよって約束してきちゃった」

「……は!?お前何勝手な事してんだよ。」

「えーだってチャンスじゃんか!晶くんに莉奈取られちゃっていいの?」


放っておいて欲しい事にいちいち口出してくんな。

こいつ、めんどくせぇ。


『ねぇ!莉奈とくっつけてあげるから私の仮の彼氏になってよ』


そう言って急に現れたこいつ。

俺には人に頼るしかもう莉奈に近づく方法なんかなくて、仕方なく付き合った。

あの教室で莉奈が昔助けたこと覚えてるか聞いてきた時。

こっちの方が覚えててくれた事が嬉しかった。