「莉奈最近元気ないなって思ってたから。
心配してた。」

「私顔に出てた?ごめん」

「何で莉奈が謝ってんの、てか謝ると幸せ逃げるよ。」

「ため息は聞くけどそれは初めて聞いた。」

「当たり前。今俺が作った。」


私がこうやって落ち込んでると決まって助けてくれる。

晶は昔から勘が鋭い。

言ってないのに駆けつけてくれる。

今だって突然やってきて、苦手というよりむしろ不得意なのに私を笑わせようとしてる。

なんか、安心したらやばい…。

涙出てきちゃった。


そんな私を見て晶は人差し指で涙を拭い頭をポンポンと撫でると何も聞かずに


「帰ろっか?」


そう言った。