「ご、ごめんなさい」


重いなんて言われてムカついたのを抑えながら嵯峨くんの横にどける。


「はぁ…委員長怪我ねぇか?」


嵯峨くんは起き上がり制服についた埃を払いながら心配そうに聞いてくる。


「私は大丈夫だけど、嵯峨くんは?」

「俺がこんなんで怪我するくらいやわに見えんの?」

「見えないです。」

「うわ、即答しやがった。」


キョトンとこっちを見たかと思うとケラケラ笑い始めた。


「じゃーな委員長、また明日」


そう言って軽々と階段を上っていった。


また、助けてもらっちゃった…


上から目線で俺様で、むかつくけどやっぱり良い人なのかも。

でも嵯峨くんにとったらただ親切でやっただけの事できっと覚えてないだろな。