「ほほーんさっすが王子って言われるだけあるわ〜。
嵯峨くんの家お金持ちって噂もあるしね。
だけどおあいにく私のタイプじゃないんだよ。」

「乃愛好きな人でもいるの?」

「あったり前じゃん!
あ、晶くんおはよう!」


ニヤニヤと私に話しかけてたのに晶を見つけた瞬間飛んでった。


「莉奈…乃愛ちゃん……はよ。」


とてつもなく眠そう。


「晶くん今日は一段と眠そうだね。
ちゃんとねてるの?」


そう言ってわしゃわしゃと髪の毛をいじる乃愛。


「ばっちり。10時間睡眠。」


おぉ……想像以上。

そんなに寝ててなんで眠たいのか未だに謎。

でも今日はいつもに増して眠たそう。


「莉奈、雰囲気違う。」


私の内巻きにされた髪の毛を少しすくい取って匂いかぐみたいな仕草をする。


「に、似合わないかな?」

「似合ってるけど気に食わない」