「俺の悪口充分言えたか?」


笑顔を浮かべる嵯峨くんはどう考えたって裏がある顔をしてる。


「あ、あはは〜嵯峨くん居るなら居るって言ってよね〜」

「岡本だっけ?ちょっとこいつ借りてっていい?」


ヒョイっと私の右腕を掴んでイスから立たせる。


「ど、どうぞどうぞ、お構い無しに〜」


うわー乃愛は私の事どうでもいいんだ…

目で乃愛に助けを求めたものの、嵯峨くんの美しい顔に見惚れてる乃愛に届くはずもなくあっけなく引きずられていく。


その間もファンの女の子達の目が痛い。


あーほんっとなんでこんなはめになったの…