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「はぁ!?何それ〜王子とカップルとか架空でも良すぎるでしょ!」


次の日のお昼休み焼きそばパンを頬張りながら羨ましがってるポニーテールの女の子は私の大親友岡本乃愛。


「よくないよー弱み握られちゃったら逃げられないじゃん…
てか乃愛声大きい!」


教室を見渡すとみんなそれぞれ話で盛り上がっていて乃愛の声に耳をかそうともしてなかった。



「そーんな嫌そうな顔する?私なら喜んで付き合うけどな〜」

「顔はまぁかっこいいけどさ、性格悪いよあいつ。
私の事脅すし、俺様だし。
本当に何様のつもりって思っちゃう」

「……あ、莉奈……」


ポツンと私の少し上を指さしてキョトンとする乃愛。

天井見るみたいに頭を上げるとすごい顔した嵯峨くんが立ってた。