次の日。
アイちゃんのテンションが尋常じゃなかった。
まじで、
やばい。
「聞いてーーーっ!!!コハル!!!!!!!
今日ね、職員会議のせいでいきなり部活がオフになったから、田代くんと行くことになった!!バッシュ!!!
ほんとは来週の月曜の予定だったんだけど、田代くんからラインが来て、
今日いこうってなったの!!!!!!!!!
どうしよう!!あたし、変じゃないかな?髪の毛とか!ボサボサになってない?大丈夫?
緊張する~~~~~~~~~~!!!
ついでに一緒にお昼食べちゃったり??
はあ~~~~~~~~、どうしよ、幸せ!!」
あたしはなんにも言ってないのにアイちゃんはひとりでずっと興奮して話し続けていた。
いいねぇ。
楽しそう。
「なんだなんだ~、ついにデートかぁ?」
中島くんも入ってきた。
いつもいきなり入ってくるよね中島くん。
「デートぉ!?
つ、付き合ってないし!!!」
首をブンブンふって、顔を赤くしているアイちゃん。
「ふーん。
でも、付き合いたいんだろ?」
「もう、うるっさい!!!あっち行け!!!!!」
「はいはい、すみませんでしたー。」
中島くんは笑いをこらえながら自分の席に戻っていった。
「アイちゃんがんばってね!
今日いい感じだったら、
夏休みにどこかいこう、って誘ってみたら?
花火大会とか。」
アイちゃんは目を丸くした。
「え、さ、誘う??
あ、あたしが??
で、できないできない!!むりむりむりむり!!
っていうか花火大会はコハルと行きたいな~!」
なにそれ、ちょっとキュンとしちゃうじゃん。
「いやー、でも田代くんと行ってきなって。
絶好のデートスポット!!!
まあ、とりあえず今日どうなるかだね、今日。」
「う、うん。わかった。
コハル、
夏休み、一緒に遊ぼうね!」
「うん、遊びたい!!」
そのとき、ガラガラと教室の扉を開ける音がして、先生が入ってきた。
「あ、もう戻るね、じゃあね!!」
「うん。」
アイちゃんとの約束とりつけちゃった!
楽しみだなー!!!夏休み!!!