いつの間にかスーパーに着く。
私はかごを持ってまず野菜の陳列棚を見る。
「お姉ちゃん!ハンバーグ?」
「うーん野菜高いからなあー。よし、今日はハンバーグ」
「やったあー!」
りくは大喜び。
かごを持って先々と進んでいく。
「あれ?宇野さん?」
「先輩!と、弟くん?」
「えーっと親が出張行って今までは親の作り置き食べてたんだけど...もうなくなったから弁当買いに。宇野さんは?」
「私は毎日のように来ますよ?今日は弟のりくのリクエストでハンバーグなんですよ。よかったら家に来ます?弁当なんて栄養ないでしょ?」
するとりくが
「あー!壮真(そうま)君!」
「りく、知ってるの?」
「幼稚園でずーっと同じクラスなんだよ。そうちゃん今日食べに来るの?」
壮真君は行きたそうに先輩の服を引っ張る。
「じゃあご馳走になります」


